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Power Viewer

自社サーバー版 サーバー準備ガイド

このガイドについて

自社サーバー版 セットアップガイドの「1. 前提条件」を読んで、何をどう用意すればよいか分からない方のためのガイドです。

対象読者: Linux やサーバーの構築経験がない方。上から順にそのとおり実行すれば、セットアップガイドを始められる状態になります。

このサーバーが全体構成のどこに入るか(利用者の PC・グループポリシーファイル・eCTD ストレージとの関係、必要な通信経路)は、システム構成と設置場所の図でご確認いただけます。

このガイドの前提: サーバー 1 台を新しく用意し、そこに Ubuntu Server 24.04 LTS を入れる想定で説明します。他の OS でも導入は可能ですが、本ガイドでは選択肢を増やさないため 1 つに絞っています。すでに Linux サーバーがある場合は「5. 時刻同期とディスクを確認する」から読んでください。

所要時間の目安: 実作業は半日程度。ただし後述の「社内への手配」には数日かかることがあります。

先に手配だけ出してください: DNS 登録・TLS 証明書の発行・ファイアウォールの開放は、多くの会社で他部門への依頼が必要で、返ってくるまでに時間がかかります。付録 A の依頼文例をそのまま送って、手配を先に始めてください。その間にサーバーの構築を進められます。

準備の全体像

#やること担当本ガイド
1サーバー本体(またはクラウド/仮想マシン)を用意する情報システム部門 / 購買§1
2Ubuntu Server 24.04 LTS をインストールするご自身§2
3サーバーの IP アドレスを固定するご自身(IP はネットワーク担当から取得)§3
4手元の PC からサーバーへ接続できるようにするご自身§4
5時刻同期とディスク容量を確認するご自身§5
6Docker をインストールするご自身§6
7ホスト名(FQDN)を決めて DNS に登録するDNS 管理者に依頼§7
8ポート 80 / 443 を開けるネットワーク管理者に依頼§8
9TLS サーバー証明書を用意する証明書発行担当に依頼(または自己署名)§9
10配布アーカイブとライセンスを受け取るご自身(弊社会員ポータル)§10
11準備完了を確認するご自身§11

1. サーバーを用意する

Power Viewer 自社サーバー版は、貴社が管理する 1 台の Linux サーバーで動作します。次のいずれかを用意してください。

用意のしかた向いているケース
社内の物理サーバー既に社内にサーバーラックがあり、機器を追加できる
社内の仮想基盤(VMware / Hyper-V / Proxmox など)に仮想マシンを作成最も一般的。情報システム部門に「仮想マシンを 1 台ください」と依頼する
クラウド(Azure / AWS など)の仮想マシン社内に置ける場所がない。別途クラウド契約が必要

必要なスペック(これを情報システム部門に伝えてください):

項目最小推奨
CPU2 コア4 コア
メモリ4 GB8 GB
ディスク60 GB100 GB 以上
OSUbuntu Server 24.04 LTS(本ガイドの前提)同左

このサーバーは Power Viewer 専用にしてください。他のシステムと同居させると、ポート 80 / 443 の取り合いや、バックアップ・再起動の調整が必要になり運用が難しくなります。

この段階で決めておくこと(ネットワーク担当に確認):

  • サーバーに割り当てる IP アドレス(例: 192.168.10.50
  • サブネットマスク(例: 255.255.255.0 → 表記は /24
  • デフォルトゲートウェイ(例: 192.168.10.1
  • DNS サーバーのアドレス(例: 192.168.10.10
  • 社内に プロキシサーバーがあるか(ある場合はその URL)

2. Ubuntu Server 24.04 LTS をインストールする

すでに OS がインストールされた状態でサーバーを受け取った場合は、この章は飛ばしてください。

2.1 インストール用メディアを作る

  1. https://ubuntu.com/download/server から Ubuntu Server 24.04 LTS の ISO ファイル(約 3 GB)をダウンロードします
  2. 物理サーバーの場合: Rufus などのツールで USB メモリに書き込みます(8 GB 以上の USB メモリが必要。中身は消えます)
  3. 仮想マシンの場合: 仮想マシンの設定で ISO ファイルを CD/DVD ドライブとしてマウントします

2.2 インストーラの操作

サーバーを USB(または ISO)から起動すると、青と白の画面のインストーラが立ち上がります。上下キーで選び、Enter で決定します。マウスは使えません。

画面選ぶもの
言語English を選んでください(日本語は選べません)
キーボードLayout / Variant とも Japanese
インストール種別Ubuntu Server(minimized) の付いていない方)
ネットワークこの時点では既定のまま進めて構いません(IP の固定は §3 で行います)
プロキシ社内プロキシがある場合のみ http://プロキシのアドレス:ポート を入力
ミラー既定のまま
ディスクUse an entire disk を選び、Set up this disk as an LVM group はチェックしたまま
ディスク(確認画面)下記の注意を参照
プロファイル氏名 / サーバー名 / ユーザー名 / パスワード を入力(後で使うので必ず控える)
Ubuntu ProSkip for now
SSHInstall OpenSSH server にチェックを入れる(重要。忘れると §4 で接続できません)
Featured snaps何も選ばないでそのまま Next

ディスク容量の注意: LVM を選ぶと、ディスク全体ではなく一部だけが割り当てられることがあります。確認画面の ubuntu-lv の容量がディスク全体より明らかに小さい場合は、ubuntu-lv の行を選んで EditSize を最大値にしてください。この作業を忘れても、後から §5.2 の手順で広げられます。

インストールが終わると Reboot Now が表示されます。USB メモリを抜いてから Enter を押してください。

3. サーバーの IP アドレスを固定する

再起動後、黒い画面に サーバー名 login: と表示されます。§2.2 で決めたユーザー名とパスワードでログインしてください(パスワードは入力しても画面に何も表示されません。そのまま打って Enter)。

現在の IP アドレスと、ネットワーク設定ファイルの名前を確認します。

ip -4 addr
ls /etc/netplan/

ip -4 addr の出力のうち、lo ではない方(ens160eth0 など)の行に表示されている名前がネットワークインターフェース名です。控えてください。

ls /etc/netplan/ で表示されたファイル(50-cloud-init.yaml など)を編集します。エディタの操作は付録 Bを参照してください。

sudo nano /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

中身をすべて消して、次のように書き換えます。インターフェース名・IP アドレス・ゲートウェイ・DNS は §1 で確認した値に置き換えてください。行頭の空白(インデント)は半角スペースで、ずれると動きません。

network:
  version: 2
  ethernets:
    ens160:
      dhcp4: false
      addresses:
        - 192.168.10.50/24
      routes:
        - to: default
          via: 192.168.10.1
      nameservers:
        addresses:
          - 192.168.10.10

Ctrl+O → Enter で保存、Ctrl+X で終了したら、設定を反映します。

sudo netplan apply

再起動しても設定が戻らないようにします。

echo 'network: {config: disabled}' | sudo tee /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-disable-network-config.cfg

反映を確認します。

ip -4 addr
ping -c3 192.168.10.1
ping -c3 8.8.8.8

指定した IP アドレスが表示され、ゲートウェイに応答があれば成功です。外部への ping は社内ポリシーで遮断されている場合もあるため、失敗しても直ちに問題とは限りません。

注意: この設定を間違えるとネットワーク経由で接続できなくなります。その場合はサーバーのコンソール(物理サーバーなら直結したモニタとキーボード、仮想マシンなら管理画面のコンソール)から同じファイルを開いて直してください。

4. 手元の PC からサーバーへ接続する

以降の作業は、サーバーの前ではなくお手元の Windows PC から行えます。

4.1 SSH で接続する

Windows のスタートメニューから PowerShell を開き、次を実行します(ユーザー名 と IP は §2・§3 の値)。

ssh ユーザー名@192.168.10.50

初回のみ Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? と聞かれるので yes と入力して Enter。続いてパスワードを入力します(画面には何も表示されません)。

プロンプトが ユーザー名@サーバー名:~$ に変われば接続成功です。以降の作業はすべてこの画面で行います。

コマンドのコピー&ペースト: 本ガイドのコマンドはコピーして、PowerShell の画面上で右クリックすると貼り付けられます(Ctrl+V でも可)。手で打ち直す必要はありません。1 行ずつ貼り付けて Enter を押してください。

4.2 ファイルを送る

後で配布アーカイブや証明書ファイルをサーバーへ送ります。PowerShell(サーバーに接続していない、手元の PC の画面)で次のように実行します。

scp C:\Users\自分\Downloads\ファイル名 ユーザー名@192.168.10.50:~/

~/ はサーバー上の自分のホームディレクトリです。GUI で操作したい場合は WinSCP を使っても構いません。

5. 時刻同期とディスクを確認する

5.1 時刻同期

ライセンスの有効期限判定と監査ログの時刻に使うため、時刻が正しく同期されている必要があります。

timedatectl

System clock synchronized: yesNTP service: active の 2 つが表示されれば OK です。no の場合は社内 NTP サーバーを指定します(アドレスはネットワーク担当に確認)。

sudo nano /etc/systemd/timesyncd.conf

[Time] の下の #NTP= の行を、# を消して次のように書き換えます。

NTP=ntp.example.co.jp

保存して反映します。

sudo systemctl restart systemd-timesyncd
timedatectl

タイムゾーンを日本時間にする場合は次を実行します(任意)。

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

5.2 ディスク容量

df -h /

Avail(空き容量)が 40 GB 以上あることを確認します。足りず、かつ §2.2 の注意でディスクを使い切っていなかった場合は、次のコマンドで残りを割り当てられます。

sudo vgs
sudo lvextend -l +100%FREE /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
sudo resize2fs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
df -h /

sudo vgsVFree0 の場合は割り当て可能な空きがないため、ディスクそのものの増設が必要です。

6. Docker をインストールする

Power Viewer 自社サーバー版は Docker というソフトウェアの上で動きます。

社内プロキシがある場合は、先に次を実行してください(http://プロキシのアドレス:ポート は §1 で確認した値)。

export http_proxy=http://proxy.example.co.jp:8080
export https_proxy=http://proxy.example.co.jp:8080

公式のインストールスクリプトを実行します(数分かかります)。

curl -fsSL https://get.docker.com | sudo sh

インストールできたか確認します。

sudo docker --version
sudo docker compose version

Docker version 24. 以上(例: Docker version 27.3.1)と Docker Compose version v2.17 以上が表示されれば OK です。

毎回 sudo を付けずに使えるようにします。

sudo usermod -aG docker $USER

この設定を反映するには、一度ログアウトして入り直す必要があります。

exit

もう一度 §4.1 の手順で SSH 接続し、動作確認します。

docker run --rm hello-world

Hello from Docker! と表示されれば完了です。

サーバーがインターネットに接続できない場合: 上記のスクリプトは使えません。Docker のオフラインインストールは手順が大きく異なるため、貴社の情報システム部門または弊社サポートにご相談ください。

7. ホスト名(FQDN)を決めて DNS に登録する

利用者がブラウザや Power Viewer からアクセスする際の名前を決めます。IP アドレス(192.168.10.50)ではなく名前(pv-albumdb.example.co.jp)でアクセスできるようにする必要があります。TLS 証明書もこの名前に対して発行します。

  1. 名前を決めます。例: pv-albumdb.<貴社のドメイン>
  2. その名前がサーバーの IP アドレスを指すよう、DNS 管理者に A レコードの登録を依頼します(付録 A-1 の文例を使ってください)
  3. 登録されたら、手元の Windows PC の PowerShell で確認します
nslookup pv-albumdb.example.co.jp

Address: にサーバーの IP アドレスが表示されれば成功です。

DNS に登録できない場合: 各利用者 PC の hosts ファイルに手書きする方法もありますが、利用者全員の PC で作業が必要になり、PC が増えるたびに漏れが発生します。恒久運用には向きません。DNS への登録を強くおすすめします。

8. ポートを開ける

利用者のブラウザとサーバーの間で、80 番(HTTP)443 番(HTTPS) の通信が通る必要があります。

8.1 社内ネットワーク機器

サーバーと利用者の間にファイアウォールやセキュリティ機器がある場合は、開放を依頼してください(付録 A-2 の文例)。

データベースのポート(3306)は絶対に開けないでください。 本製品はサーバー内部だけでデータベースに接続します。外部に開放するとデータが危険にさらされます。

8.2 サーバー自身のファイアウォール

Ubuntu の標準状態ではサーバー自身のファイアウォール(ufw)は無効です。次で確認します。

sudo ufw status

Status: inactive と表示された場合は、そのままで構いません(何も設定しなくてもポートは通ります)。

Status: active と表示された場合は、必要なポートを開けます。必ず SSH(22 番)も一緒に許可してください。忘れると自分が接続できなくなります。

sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw allow 80/tcp
sudo ufw allow 443/tcp
sudo ufw status

8.3 ポートが空いていることの確認

セットアップ前の時点で、80 / 443 を他のソフトが使っていないことを確認します。

ss -lntp | grep -E ':(80|443)'

何も表示されなければ OK です。何か表示された場合は、そのソフトを止めるか、別のサーバーを使ってください。

9. TLS サーバー証明書を用意する

管理コンソールはログイン情報を扱うため、HTTPS(暗号化通信)が必須です。そのために「サーバー証明書」と「秘密鍵」の 2 つのファイルが必要になります。

用意のしかたは 3 通りあります。

方法費用ブラウザの警告向いているケース
① 社内の認証局(プライベート CA)で発行無料出ない(社内 PC に CA 証明書が配布済みの場合)社内 CA を運用している会社
② 商用証明書を購入有料出ない社内 CA がなく、正式な証明書が必要
③ 自己署名証明書を自分で作る無料出る(回避方法あり)まず動かしたい / 上記が間に合わない

①②の場合は §9.1 へ、③の場合は §9.2 へ進んでください。

9.1 発行を依頼して入手する

まずサーバー上で「CSR(証明書署名要求)」というファイルを作ります。作業用のフォルダを作ってから実行してください。

mkdir -p ~/certs && cd ~/certs
openssl req -new -newkey rsa:2048 -nodes \
  -keyout tls.key -out tls.csr \
  -subj "/C=JP/O=Example Corporation/CN=pv-albumdb.example.co.jp" \
  -addext "subjectAltName=DNS:pv-albumdb.example.co.jp"

Example Corporation は貴社の英語表記、pv-albumdb.example.co.jp は §7 で決めた FQDN に置き換えてください。実行すると tls.key(秘密鍵)と tls.csr(申請書)ができます。

tls.key は絶対に外部へ送らないでください。 依頼時に渡すのは tls.csr だけです。内容は次で表示できます。

cat tls.csr

-----BEGIN CERTIFICATE REQUEST----- から -----END CERTIFICATE REQUEST----- までを丸ごとコピーし、付録 A-3 の文例に貼り付けて依頼してください。

証明書を受け取ったら.crt / .pem / .cer などの名前で届きます)、サーバーの ~/certs/tls.crt として配置します(§4.2 の scp で転送)。

  • 中間証明書が別ファイルで届いた場合は、サーバー証明書 → 中間証明書の順に 1 つのファイルへ連結します

    cat server.crt intermediate.crt > tls.crt
  • .pfx / .p12 形式で届いた場合は、次の 2 コマンドで変換します(途中でパスワードを聞かれます)

    openssl pkcs12 -in 受け取ったファイル.pfx -clcerts -nokeys -out tls.crt
    openssl pkcs12 -in 受け取ったファイル.pfx -nocerts -nodes -out tls.key

§9.3 の確認へ進んでください。

9.2 自己署名証明書を作る(暫定)

正式な証明書が用意できない場合は、自分で証明書を作って運用を開始できます。ただしブラウザに警告が表示されます(後述)。

mkdir -p ~/certs && cd ~/certs
openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -days 825 \
  -keyout tls.key -out tls.crt \
  -subj "/C=JP/O=Example Corporation/CN=pv-albumdb.example.co.jp" \
  -addext "subjectAltName=DNS:pv-albumdb.example.co.jp"

pv-albumdb.example.co.jp は §7 で決めた FQDN に置き換えてください(2 箇所)。

この証明書で起きること: 利用者がブラウザでアクセスすると「この接続ではプライバシーが保護されません」といった警告画面が出ます。「詳細設定」→「アクセスする」で先へ進めますが、毎回表示されます。

通信そのものは暗号化されているため社内の閉じたネットワークでは実用上問題ありませんが、利用者が警告に慣れてしまうという運用上の弊害があります。次のいずれかで解消できます。

  • 作成した tls.crt を利用者 PC の「信頼されたルート証明機関」に登録する(Active Directory のグループポリシーで配布可能)
  • 後日、正式な証明書に差し替える(§9.4)

9.3 証明書を確認する

cd ~/certs
openssl x509 -in tls.crt -noout -subject -dates

subject= に §7 で決めた FQDN が含まれ、notAfter= の日付が未来であることを確認します。

続いて、証明書と秘密鍵が対になっているか確認します。2 行の出力が完全に同じであれば正しい組み合わせです。

openssl x509 -in tls.crt -noout -modulus | openssl md5
openssl rsa  -in tls.key -noout -modulus | openssl md5

秘密鍵は他人が読めないようにします。

chmod 600 tls.key

これで ~/certs/tls.crt~/certs/tls.key が揃いました。セットアップガイドの「5. TLS 証明書の配置」でこの 2 ファイルを使います。

9.4 あとから正式な証明書に差し替える

自己署名で運用を始めた後、正式な証明書を入手したら差し替えられます(導入済みのサーバーでの作業)。

cd /opt/rad-onprem
sudo cp 新しい証明書 certs/tls.crt
sudo cp 新しい秘密鍵   certs/tls.key
sudo chmod 600 certs/tls.key
docker compose --env-file onprem.env restart web

データやアカウントには影響しません。

10. 配布アーカイブとライセンスを受け取る

  1. 弊社会員ポータルにログインし、[契約製品]→ Power Viewer RemoteAlbumDatabase(自社サーバー版)のページを開きます
  2. 配布アーカイブ(zip)SHA-256 ファイル をダウンロードします
  3. サーバーライセンスPower Viewer ライセンスキーを弊社からの案内メールに従って受け取ります

ダウンロードした zip が壊れていないか、手元の Windows PC で確認します(PowerShell)。

certutil -hashfile power-viewer-remotealbumdb-onprem-1.1.1.zip SHA256

表示された値が、弊社のリリース案内メールに記載の SHA-256 と完全に一致することを確認してください。一致しない場合は使わずにご連絡ください。

サーバーへ転送します(手元の PC の PowerShell)。

scp C:\Users\自分\Downloads\power-viewer-remotealbumdb-onprem-1.1.1.zip ユーザー名@192.168.10.50:~/

サーバー側で、製品を置くフォルダを作って移動します(SSH の画面)。

sudo mkdir -p /opt/rad-onprem
sudo chown $USER:$USER /opt/rad-onprem
sudo apt update && sudo apt install -y unzip
mv ~/power-viewer-remotealbumdb-onprem-1.1.1.zip /opt/rad-onprem/
cp ~/certs/tls.crt ~/certs/tls.key /opt/rad-onprem/ 2>/dev/null || true
cd /opt/rad-onprem

11. 準備完了を確認する

次のコマンドをサーバー上(SSH の画面)で順に実行し、すべて期待どおりであれば準備完了です。

#コマンド期待される結果
1uname -srLinux … と表示される
2docker --versionDocker version 24. 以上
3docker compose versionv2.17 以上
4free -havailable が 4 GB 以上
5df -h /Avail が 40 GB 以上
6timedatectlSystem clock synchronized: yes
7ss -lntp | grep -E ':(80|443)'何も表示されない
8nslookup <FQDN>(手元の PC で)サーバーの IP が返る
9openssl x509 -in ~/certs/tls.crt -noout -subject -datesFQDN が含まれ、有効期限が未来
10ls /opt/rad-onpremzip ファイルがある

すべて確認できたら、自社サーバー版 セットアップガイドの「3. 配布物の展開と検証」から作業を続けてください(「1. 前提条件」「2. 事前に準備するもの」は本ガイドで完了しています)。


付録 A: 社内への依頼文例

そのままコピーして、<> の部分を置き換えてお使いください。

A-1. DNS 登録の依頼

件名: 【依頼】社内 DNS への A レコード登録(Power Viewer サーバー)

お世話になっております。<部署名> の <氏名> です。
新規に構築するサーバーについて、社内 DNS への登録をお願いいたします。

  ホスト名(FQDN): pv-albumdb.<社内ドメイン>
  レコード種別    : A
  IP アドレス     : <サーバーの IP アドレス>
  用途           : 医薬品申請資料管理システム Power Viewer のデータベースサーバー
  利用者         : <部署名> の <人数> 名(社内からのみアクセス)

ご不明点があればお知らせください。よろしくお願いいたします。

A-2. ファイアウォール開放の依頼

件名: 【依頼】ファイアウォール開放(Power Viewer サーバー)

お世話になっております。<部署名> の <氏名> です。
新規サーバーへの通信許可をお願いいたします。

  宛先サーバー : <サーバーの IP アドレス>(pv-albumdb.<社内ドメイン>)
  送信元       : <利用者のネットワークセグメント/VPN>
  ポート       : TCP 80(HTTPS へのリダイレクト用)、TCP 443(本通信)
  方向         : 送信元 → 宛先サーバーへの片方向
  用途         : 医薬品申請資料管理システム Power Viewer のブラウザ管理画面
                 およびクライアントアプリからの API 通信

※ データベース用ポート(TCP 3306)の開放は不要です。サーバー内部で
   完結するため、外部からの到達は不可のままとしてください。

よろしくお願いいたします。

A-3. サーバー証明書 発行の依頼

件名: 【依頼】サーバー証明書の発行(Power Viewer サーバー)

お世話になっております。<部署名> の <氏名> です。
下記サーバー向けの TLS サーバー証明書の発行をお願いいたします。

  コモンネーム(CN): pv-albumdb.<社内ドメイン>
  SAN               : DNS:pv-albumdb.<社内ドメイン>
  鍵長              : RSA 2048 bit
  希望有効期間      : <1 年 など>
  用途              : 社内向け Web システム(HTTPS)のサーバー認証

CSR を下記に添付(または貼り付け)いたします。

-----BEGIN CERTIFICATE REQUEST-----
<CSR の内容をここに貼り付け>
-----END CERTIFICATE REQUEST-----

発行いただいた証明書は PEM 形式(テキスト)でお送りください。
中間証明書がある場合は併せてご送付をお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

付録 B: Linux 操作の超入門

本ガイドの作業に必要な最小限だけを説明します。

画面の見方ユーザー名@サーバー名:~$ のような表示を「プロンプト」と呼びます。これが出ていればコマンドを入力できる状態です。~ は現在いる場所(ホームディレクトリ)を表します。

コマンドの貼り付け — 本ガイドのコマンドをコピーし、PowerShell の画面で右クリックすると貼り付けられます。複数行のコマンドは、まとめて貼り付けて構いません。

sudo — 管理者権限で実行するための指示です。初回はパスワードを聞かれます。入力しても画面には何も表示されません* すら出ません)が、正しく入力されています。そのまま Enter を押してください。

よく使うコマンド

コマンド意味
pwd今いる場所を表示する
ls今いる場所にあるファイルの一覧
cd /opt/rad-onprem指定の場所へ移動する
cd ~ホームディレクトリへ戻る
cat ファイル名ファイルの中身を表示する
exit接続を終了する

テキストエディタ(nano)sudo nano ファイル名 で開きます。

  • 矢印キーでカーソルを移動し、そのまま文字を打てば入力できます(マウスは使えません)
  • 保存: Ctrl+O → Enter
  • 終了: Ctrl+X
  • 保存せずにやり直したいとき: Ctrl+XN(保存しない)と答える

よくあるエラー

表示意味と対処
command not foundコマンドの綴りが違うか、そのソフトが未インストール
Permission denied権限が足りない。コマンドの先頭に sudo を付ける
No such file or directoryファイル名が違うか、いる場所が違う。pwdls で確認
Connection refused接続先でサービスが動いていない。§8 と §11 を確認

付録 C: うまくいかないときの切り分け

ブラウザで管理コンソールが開けない場合、上から順に確認してください。原因が絞り込めます。

#確認コマンド(手元の Windows PC の PowerShell)失敗した場合
1名前が引けるかnslookup <FQDN>DNS 登録が未完了 → §7
2サーバーに届くかping <サーバーの IP>ネットワーク経路の問題 → §3・§8.1
3ポートが通るかTest-NetConnection <FQDN> -Port 443ファイアウォール → §8
4サービスが動いているか(SSH でサーバーに入り)docker compose --env-file onprem.env ps3 つのコンテナが起動しているか確認
5エラーの内容(同)docker compose --env-file onprem.env logs --tail=200 --timestamps出力を添えて弊社サポートへご連絡ください

ping は社内ポリシーで遮断されている場合があります。#2 が失敗しても #3 が成功するなら問題ありません。

解決しない場合は、#5 のログ出力を添えて弊社サポート窓口までご連絡ください。